【走馬灯を彷徨う】泊まれる演劇「雨と花束」感想
甘いものしか食べたくないデブ特有の夏バテに苛まれています。別に痩せません。こんばんは、こまえです。
本日は、昨晩で千秋楽を迎えた「泊まれる演劇『雨と花束』」の感想を綴ります。
いや~すごかった。このブログではネタバレなしの感想というか、思い出を。
ネタバレありの感想はぷらいべったーでつぶやいています。
僕も私も行ったよ~!って方は、よろしければリンク先よりパスワードを入力してお進みください。とある登場人物についてのお話をしています。
https://privatter.net/p/10259526
それでは今回も雑談多めのレポというよりは感想ですが、続きへどうぞ。
泊まれる演劇とは
こちらは二つ前の記事で紹介しておりますので、よろしければそちらを。
https://cmepipette.hatenablog.com/entry/2023/05/17/000350
開催内容
期間:2023年5月19日〜7月31日
場所:HOTEL SHE,KYOTO
料金:¥21,000〜/1人
チェックイン:19:30〜
チェックアウト:〜12:00
今作もVIPルームというちょっぴり特別な体験ができるお部屋が準備されており、VIPの宿泊者様はチェックインが19:00とおはやめ。一緒に行くお友達がいたら絶対に泊まりたい......(かなしみのシングル)
ストーリー
走馬灯の描く、音と光のダンス
『小さな晩餐会を開きます。貴方と過ごした、思い出のこの場所で。』
心当たりのない言葉と送り主の名前。
いつしか私は、訪れた名もなきモーテルで、永い旅をおえる彼の走馬灯に迷い込んでいった。
これは、雨にまつわる 静寂の音楽劇。
それでは以下私によるなげえ感想です。お時間のある方はお付き合いください。
感想
物語は今回もここから
4月下旬ごろ、自宅に大変可愛い招待状が届きました。
封蝋には押し花が。封筒の淡いブルー色もとってもきれいです。
中には‘‘とある人物’’からの手紙が封入されていました。この人物は誰なのか、そして私はその人物を思い出すことが出来るのか......そんなことを考えながら、宿泊日を待ちます。
そして迎えた当日
ここから大変私事。事前にお伝えしておきます。
開催日前々日ぐらいから風邪をひきました/(^o^)\
検査の結果流行り病ではなかったのですが、つまり、まあ、私がその当日どうしたのかは......ご想像の通りです。
キャンセルは出来ないのは重々承知の上で、無断キャンセルの様で心苦しかったので欠席のメールをお送りしました......(;∀;)
でもこれで終わるのは悲しすぎる! ということで! まだ空室があった平日をブッキング。ボーナス出るからいいよね!?!?!?(?)
私の晩餐会はちょっと延期になったのでした。余談。みんな風邪には気を付けてね。最近また流行病増えてるからね。
さて、本当に迎えた当日。祇園祭終わりでクソ混んでる京都駅を後にし、会場であるHOTEL SHE, KYOTOに向かいます。
京都駅から歩ける距離だったんですが、夜になっても全然外サウナだったんでおとなしく一駅電車乗って、九条で下車。九条駅からホテルまでは徒歩ほんの数分です。
▼ベロアの美しい幕と光るサインが目印!
OSAKAよりも町中に突然ポツンとホテルが現れる感じなんですね。
ホテルには既にチェックイン待ちの列が出来ており、コンシェルジュさんが予約確認をしてくださいました。
私が名前を告げると、コンシェルジュさんは即座に
「(本名)様、お待ちしておりました。先日はご連絡をいただき誠にありがとうございました。本日は体調いかがですか?」
えっ ホスピタリティ......(きゅん)
メールを読んで、情報をホテルスタッフで共有してくださっている......!!!
泊まれる演劇は演劇体験が素晴らしいだけでなく、ホテルスタッフさんがご丁寧でお優しいのも魅力だと思っています。
入り口ではキャリーバッグも代わりに持ってくださり、大助かり.......ありがとうございました。
お部屋こんな感じだよ
チェックインの手続き、注意事項の説明などを済ませると、ゲストは一人一枚、お花のイラストと名前が書かれたカードを受け取ります。
そう、今作ではチェックイン手続き以降絶対に本名を名乗ってはいけません。
その代わりに、受け取ったお花が今夜私たちのお名前です。
▼私はこの夜「ダリア」さんでした。なんかゴージャスなイメージある♪うれしい。
チェックイン後は、一度お部屋に入ることが出来ます。
▼今回のお部屋。壁紙がミントグリーンでかわいい~!!
クッションカバーもお花なので、きっとこれは「雨と花の晩餐会」仕様ね。
ベッドもふかふかで本当に居心地がいいんですよ〜。このホテル。仕事で泊まるビジホとか割と眠り浅いがちなんですが、ここは本当にちゃんと眠れる!笑
あとこれはたまたまだったら申し訳ないというか、オタクくん考えすぎだよ案件で恥ずかしいのですけど......
お部屋のアメニティのお名前もなんか....レイニーシーズン&初夏っぽくない?気のせい?
▼全部すごいいい匂いだったよ
脱・孤独のホテル
身なり整えてロビーへ向かうと、コンシェルジュさんたちがやってきて
「お名前をお伺いしてもよろしいですか?」と。人生で初めて「ダリアと申します」と自己紹介をしました。すごい、ふつうに生きてたらこんな経験ないよね。ここまで来たら堂々と、あたかも私の本名はダリアですが???という顔をして名乗っていきます。
前作「ホテルインディゴ」ではお好きなお席におかけくださいシステムだったんですが、今回は名乗ると、ある円卓に案内されました。
そこにいたのは、私と同じくシングル宿泊であるらしいお客様がふたり。
「はじめまして!お名前教えてください!」
「どちらからいらしたんですか?」
「宿泊経験はありますか?」
「何飲んでるんですか?」
と楽しく会話をすることが出来て、既になみだでそうなほどに感激。前作が徹頭徹尾孤独のホテルだったんで......いや、それもそれでめちゃくちゃ楽しかったんですけど!!!wwww
やっぱりちょっと寂しくてェ!!!だから今回本当に嬉しくて楽しかったです......!
今回は招待状にドリンクチケットが1枚封入されていたので、私もカクテルをいただきました。
▼ゆらぐ(ノンアルコール)
お酒にげきよわなので、ノンアルを選べるこちらを注文。下にはシロップの層があって、混ぜて飲むと甘くて爽やかで美味しい!きりっと後味がミントです。
この瞬間も、相席させていただいた宿泊者さんと味の感想を語り合いながら飲むことができてHappyすぎ。
相席しているゲストさんの中には、過去にこのホテルに泊まりにきたことがあり、「職場には若い女性がいないので、可愛らしい女性に会えてうれしい!」とおっしゃる気さくな女性が。
お花柄のハンカチを持っていて、チョコレートアイスを美味しそうに召し上がる姿が印象的でした。
そして晩餐会が始まる時刻を迎え、私たちは走馬灯の中を彷徨っていくのでした。この先の物語は、走馬灯の住民たちとのひみつ。
公演は終了しているので、公式さんのお写真や動画、チェックしてみてね。
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— 泊まれる演劇 公式 (@tomareru_engeki) 2023年7月30日
𝐓𝐡𝐚𝐧𝐤 𝐘𝐨𝐮
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雨と花の晩餐会、すべての走馬灯の旅が幕を閉じました。
『雨と花束』にお越しくださった宿泊客の皆さま、本当に有難うございました。 #泊まれる演劇 #雨色の思い出 pic.twitter.com/sRmmLNAtHQ
泊まれる演劇『雨と花束』のアフタームービーを公開。#泊まれる演劇 #雨色の思い出 pic.twitter.com/vhIXKrflBC
— 泊まれる演劇 公式 (@tomareru_engeki) 2023年7月31日
物語の中の美味しいお食事
今作のメニューは、このホテルで長い間宿泊者に親しまれてきた数々のお食事たち。目にも舌にもおいしいです。
▼塩漬けフラワーとロイヤルミルクティのアイス ¥590
普段からアイスパーラーも兼ねたカフェ営業をしているこのホテル。このフレーバーは雨と花の晩餐会限定のお味でした。期間限定に弱い私は即注文!ミルクティーの優しい甘さがベースで、ほどよい塩味のある花びらが甘さを引き立てます。食感もいいし、ちょっぴりあまじょっぱいのがたまりません!コーンもおいしそうだったんでコーンにした♪ 正解♪
▼晩餐会のミートキッシュ ¥900
こちらは公演終了後にいただいたもの。コンシェルジュさんに許可をいただいて、円卓大移動して他の宿泊者さんとお話しながら食べました。笑
結構な深夜だったんですがぺろっと食べちゃった。おにくごろごろです!
▼雨のティーフロート(ノンアルコール) ¥1,500
キッシュと一緒にいただきました。アイスの上には小さくて可愛いエディブルフラワー。お味はとってもフルーティー。アイスを混ぜて飲むもよし、アイスだけすくって食べてもよし。
続いては朝食です。朝ごはんすっごく楽しみにしてたの!!朝食はコーングラタン、エビアボカドの2種類のワッフルオープンサンドから選ぶことが出来て、私はエビとアボカドをチョイス。
▼ワッフルのオープンサンド<エビとアボカド>(サラダ、スープ、ドリンク付き) ¥1,500
エビとアボカドにかかってるハーブソルトが結構ガツンときた......ガーリックチップも添えてあって、見た目によらず朝からガッツリとスタミナ飯でした!笑
ワッフルが甘めだったので一緒に食べるとちょうどいい感じ。
それから上の写真の左下、アイスのカップにご注目。なんと朝からアイス販売しちゃってるんです~~~!
こちらは、めちゃくちゃ気になっていた「ゴルゴンゾーラハニー」。ゴルゴンゾーラチーズの味は濃厚だけど、ミルクとハニーが後味爽やかフレッシュなお味なので、ミルクアイスなのにぱくぱく食べれちゃう......これを食べるためだけにまたホテルお邪魔したいぐらいおいしかった!!!
諸事情で()10月までほぼ月2で東京・大阪間を行き来してるので、ちょっと足伸ばして京都にもお邪魔したいなぁ。余談。
そして、ちょっとお行儀悪いけど、私はね、こんな食べ方、しちゃいます。
アイスonワッフル~!(写真きちゃなくてごめんネ)
濃厚なチーズとフレッシュミルクのアイスが、甘いワッフルにあわないわけがないんですね!!!!!!
味濃いめのエビアボカドと、濃厚かつさっぱりとしたアイスにワッフル。最高の朝です。そして今回もギリッギリ11:00スタートのモーニングなので、ロビーには私以外誰もいませんでした(´-`).。oO みんな何時に食べてんの......?
美味しい食事に舌鼓をうっていると、カウンターにあるラジオから、突然ラジオ番組が流れ出します。
▼写真中央左下のカウンターにアンティークなラジオがあるの、見えます?
パーソナリティとゲストさんの軽快なトークに耳を傾けていると、その内容に思わず鼻の奥がツン。ちょっと切ないので、甘いワッフルを頬張ります。
ここ、ぐっときた人多いと思うんですよね......目が覚めても、物語は覚めないんです。私はまだダリアでした。このラジオの演出、あまりにも憎くてクーーーッ!ってなりました。笑
美しすぎるホテルの一室
今作も美術が最高です。こんな場所にいられるなんて夢みたいだ......。写真ぽこぽこ貼っていくので、iPhone撮影ですが少しでも雰囲気伝わればいいなーってことで。カメラもってけばよかったな~って前回も思ったのよね。
今回は公演終了次回が遅めなのも相まって、お食事や撮影時間が短めだ! ちょっといそいで撮ったぞ!
▼静けさに包まれた深夜1時のロビー。360度どこを見ても美しい。
▼エレベーターを降りると、床には稲妻のような光が。窓の奥の影が揺れて美しいんですよね
▼個人的に一番思い出深いお部屋です
▼お部屋から下がるたくさんのページ。みんなで協力して、ある一枚のページを探します。見つかったかな?
▼不器用なあの子のお部屋。幻想的。
▼音楽って......いいよね......
▼もう何の形跡もありませんでした
▼みなさんはピアノ、弾けますか?わたしはどこがドなのかも分かりません。
▼このお写真は、コンシェルジュの方に撮っていただきました。ありがとう♪
▼ロビーの全てが大好きだけど、この天井が一番好きです。まるで私たちが水たまりのさらに下の世界に来てしまったかのよう。
めちゃくちゃよかったよ
泊まれる演劇は今年が初参戦の私ですが、2023年幸せ宿泊体験がどんどん積み重なっていきます。びっくりだ。
特に今作はいろんなお部屋を訪れてお話を聞いていく以外に、まさかとんでもビックリな事件が発生し.....
この公演でこんなに心臓をドキドキさせられるなんて、1ミリも予想してませんでした。
自ら歩いて物語を進めていく体験型コンテンツで私が出来ること・したいことのこだわりを全部詰めたらこんな感じになるのかも、なんて。
今回はどこかで時間を使うのをミスったのか遠慮しちゃったのか、結構何もしていない時間が多く、物語の大事な部分を取り逃がしちゃったかも!と不安だったんですが、幕間が多いことと、本名でなくお花の名前を名乗ることで初対面の宿泊者ともコミュニケーションがとりやすく、いろんな方から情報を得る事が出来ました。
ストーリーも難解過ぎず、宿泊者それぞれがどのルートを辿っていても、登場人物に感情移入がしやすかったように思います。
だから最後のシーンはすごくぐっと来たし、涙を流している方もたくさんいらっしゃいました。わかるよ〜......。
私もそのシーンではないんですが、とある方からお話を聞いて泣いてしまいました(; ;)そのネタバレあり詳細は、冒頭にくっつけたぷらいべったーを見てみてね~!宣伝!笑
‘‘この世を去る’’ことについて、ふわっと考えてみる
これはほんと自分語り失礼!って感じなんで読み飛ばしていただいても結構なんですけども、大学を卒業し、社会人になって、家族について考える事が多くなりました。
普通に生きていたら、私より祖父母や父母は早く亡くなってしまう。それが普通であり、健全なことだと思います。
別に今現在家族の誰かが病気を抱えているとかではないけれども、でも時々、びっくりするほど親族の死が恐ろしくなることがあるんです。
いつかは必ず来るものだから、避けては通れない。でも、怖がっていたってなにも変わらない。
だから今は、出来るだけ愛して、少しでも一緒にいる時間を大切にしたいし、もし別れの時が来ても、一緒に過ごした時間が穏やかで優しいものであったらいいのかな~。
もうその人に会えないのは心から寂しいことだけれど、怖くて嫌なだけのものではないのかもなぁ、と公演が終わって晴天の空を眺めながら思うのでした。ポエミーだ。
▼何の話だっけ
最後ほとんどどうでもいいお話しちゃった。
もしこれを読んでくださっている方がいたら、今あなたから見える空は何色かしら。どんな天気ですか?
あの一晩を一緒に過ごしてくださった宿泊者の皆様、走馬灯の住人の皆様、不器用だけど優しい化身のみなさま、いつかまたどこかでご一緒できたらうれしいです。心の底から、ありがとう。
こんなに暖かくて優しい物語に触れて、いろいろと考える機会があること、本当にしあわせです。
2023年は泊まれる演劇に出会うことができて、既にとってもHappyなエンタメエンジョイイヤーになっております!
今年の泊まれる演劇の公演はこれで最後。
来年以降の公演もめちゃくちゃ楽しみにしています!
それではほとんどどうでもいい話でしたが、これで雑記は終わり!
明日か明後日には180度雰囲気をキモヲタに変えて、某レストランの記事を書こうと思ってます。
それではまた次の機会にお会いしましょう。またね!
▼大切な人にお花をあげたくなりました
▼もう梅雨も終わっちゃったけど、またいつか、会えるよね。
PS.オバケンとエスケープの記事書くのさぼっててもう2か月ぐらいたちます。こんなこったろうと思った。(諦)